こんにちは、今年8月にゴーストレストランの開業を予定しているフリウリです。
前回の記事では、開業までのタスクの一つ目として、「ビジネスプランの作成方法」について書かせていただきました。
今回は、ゴーストレストラン開業にあたって必要となる資格の取得方法を紹介いたします。
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前回の記事
飲食物を提供するお店は、食品衛生責任者をおき、保健所に届け出なければなりません。
飲食衛生責任者とは、衛生管理の責任を持つ人のことを指し、資格取得が必須になります。
この食品衛生責任者の資格は、最短1日講習を受講することで資格を取得できますが、のちに解説する「営業許可」の取得に必要なので、ゴーストレストラン開業が決まったら、早めに取っておきましょう。
講習には、「集合形式の講習」と「eラーニング形式の講習」があります。
「集合形式の講習」では、多数の参加者が1つの会場に集まって受講します。一方、eラーニング形式の講習会はオンライン上で開催されるので、インターネット環境とパソコンさえあれば場所を選ばずに受講可能です。
今回は、「eラーニング形式の講習」で取得したので、取得の流れを画像付きで解説します。
各地域で、食品衛生協会がeラーニングを用いた講習を開講しています。店舗がある地域の食品衛生協会のサイトにアクセスし、申し込みを行ってください。
まだ、店舗が決まっていない、または契約が完了していない場合は、住んでいる地域の食品衛生協会のサイトで受けてください。
私たちは、東京での開業を考えていましたが、物件の契約が完了していませんでしたので、住んでる地域(さいたま市)の食品衛生協会のeラーニングを受講しました。
①申し込みフォーム入力
申し込みフォームでは、メールアドレスやお客様情報、受講料のお支払い方法の入力が求めれれます。ちなみに、今回の受講料(さいたま市)は1万円でした。受講料は地域によって異なり、東京は1万2千円です。
②アカウント作成
支払い手続きが完了すると、登録したメールアドレスに、アカウント登録の案内メールが届きます。メール内にある、アカウント登録用URLをクリックして、アカウント作成ページに移動します。
③受講開始のご連絡メールを受信する
登録したメールアドレスに受講開始の案内メールが届きます。記載のログインURLをクリックし、「②アカウント設定」で登録したログインID・パスワードを使ってログインを行います。
その後、本人確認用の顔写真の登録を求められます。2 回目以降のログインでは、顔認証システムによって本人確認が行われるので、必ず顔全体がしっかり写った写真を設定しましょう。
④学習テキストの送付先を指定
アカウント登録後、3日以内にサイト内の「学習テキストの送付先」に回答する必要があります。
トップ画面を下にスクロールすると、アナウンスの下に購入した講座が表示されています。講義の標準学習時間は約6時間で設定されていますが、複数回に分けて受講することも可能です。
しかし、新規ログインID・パスワードの登録日より30日間以内に受講を修了しなけばならないので注意が必要です。
講義は第1章 食品衛生学、第2章 食品衛生法、第3章 公衆衛生学、第4章 食品表示で、構成されており、各章の最後には、確認試験が用意されています。
また、45分や35分、10分と各コンテンツによって視聴時間が異なり、1つ視聴を完了しないと別のコンテンツを視聴できないため、長めの時間のものはしっかり時間を確保しないといけない状況でした。
確認試験について視聴していれば特に難しくはなく一般的なものでした。テキストを見ながらも確認できることと、何度も試験を受けることができるようです。
受講修了者には、受講修了日から約10営業日以内に、「受講修了証」が届きます。地域によっては食品衛生責任者手帳が届きます。
この受講修了書(食品衛生責任者手帳)は営業許可申請書・営業届および食品衛生責任者の変更届を提出する際に必要となりますので大切に保管してください。
ゴーストレストランを開業したい場合、一般的な飲食店同様「営業許可」を取る必要があります。
営業許可証を取得するには、飲食店の所在地を管轄している保健所に申請をおこない、検査に合格する必要があります。
営業許可が降りるまで、申請から2週間以上かることもあるため、こちらも早めに取り掛かることがおすすめです。
無事に、営業許可を取れたので、取得までの流れを解説いたします。
初めに、私たちは自身の店舗が所在する世田谷保健所に連絡し、営業許可の申請手順を確認しました。
具体的には、「施設の建築構造や設備を示す図面の確認を行うため、一度保健所にお越しください。図面に問題がなければ、すぐに営業許可の申請が可能です。」との案内がありました。
なお、図面に何らかの問題が見つかった場合には、再度工事を行う必要があるため、その際は追加のコストや時間が発生します。
そのため、ゴーストレストランの設備を自ら整備する場合は、工事開始前に図面を保健所に提出し、確認を受けることをお勧めします。
施設の構造及び設備を示す図面、食品衛生責任者の資格を証明する書類、登記事項証明書(法人が申請する場合のみ)を持って、世田谷保健所へ行きました。
水道水、専用水道、簡易専用水道以外の水を使用する場合は、水質検査成績書も必要です。
保健所での図面確認が無事に完了し、その場で営業許可書の申請も行うことができました。必要に応じて、菓子製造業許可書やアイスクリーム類製造業許可書など、他の許可書の申請も可能とのことでした。
店舗で事前に調理した商品を販売する場合や、自店の商品を他店に卸す場合は、営業許可書以外にも追加の許可書が必要になることがあります。どの許可書が必要になるかは、事前に必ず確認しておきましょう。
さらに、申請時には申請料も支払う必要があります。申請料は地域により異なりますが、多くの場合、16,000円から19,000円程度が一般的とのことです。
営業許可申請後に、保健所による、施設の立入検査を行われます。検査時間は約20分程度でした。検査の内容としては、図面通りの設備かどうかのチェックや手洗い場所の確認(キッチン内、トイレ)などが行われます。
また、食品衛生管理と確認表の説明やノロウィルスについての説明もありました。
保健所の立入検査の予約は、営業許可申請時にできますが、申請してすぐに検査を受けれないこともあります。保健所の混み具合によりますが、申請書提出から立入検査まで7日程度は見ておいた方がよいでしょう。
検査で見られる主なポイントは以下の記事で詳しく解説しています。
検査に問題がなかった場合、いよいよ許可書が交付されます。保健所の窓口で受け取り、お店の見えやすい位置に掲示しましょう。
立入検査の際など、事前にレターパックを渡しておけば、郵送してくれる場合もあるようです。急ぎでほしいですと申請・立ち会い時に伝えたので到着が2日後でしたが、通常は1週間程度かかるそうです。
今回は、ゴーストレストランを開業するために必要な資格取得方法を紹介しました。ゴーストレストランは、開業までにあまり時間がかからないと言われることもありますが、書類手続きは一般的な飲食店と変わりません。必要資格、書類の準備は、開業が決定次第、早めに取り組むことをお勧めします。
次回は、フランチャイズブランドの選び方について解説していきます。ゴーストレストランにかかる費用についても解説していきますのでぜひご覧ください。