【失敗談から学ぶ】飲食店経営の落とし穴と対策
開業してから3年以上生き残る飲食店は新規開業した店舗の50％にも満たないと言われています。5〜6年になるとさらに数値は悪化します。
「自分のお店は大丈夫！みんなうまくいくと言ってくれるから！」そう考えていませんか？
失敗をして閉業した飲食店の多くも、同じ思いを抱きながら開業しています。最初から潰れると思って立ち上げる人など、1人もいないでしょう。
それでも失敗してしまうのは、なぜなのでしょうか？
今回は、飲食店を少しでも長く継続して営業できるようになるために、失敗談にスポットを当てて、そこから学べることや対策を解説します。
■□■□フードデリバリー専門店を開業したい方にオススメの弊社サービス■□■□
飲食店の失敗談を聞くのは意味がある？
ネガティブな失敗談より実際に成功した戦略や戦術、経営方法などの情報を収集した方が飲食店の経営にプラスだと感じる方は多いかもしれません。
しかし失敗談からも多くのことを学ぶことができ、経営においては失敗事例こそ世に出回りませんから貴重な情報源です。
飲食店における究極の失敗談は、廃業でしょう。なぜ廃業してしまったのか。その理由がわかれば、対策を立てることができます。
成功談は見栄えは良いですが、その成功者の環境や偶然訪れた事象によって掴み取っていることも多く、自分と当てはめることができない場合もあります。
重ねてお伝えしますが、失敗談は最も貴重な経験です。
失敗したくないなら必見！よくある飲食店の失敗例
ここから具体的に、よくある飲食店の失敗例について解説していきます。
失敗例1：市場調査が不十分
市場調査が不十分だと経営に失敗する可能性が高まります。
市場調査とは、市場がどのような状況にあるのか、顧客が何を求めているのかアンケートを取るなどして地域やターゲットとなる層のニーズを把握することです。
市場状況やニーズを知ることで効果的な戦略を打ち出すことができ、魅力的なメニュー開発にも繋がります。逆を言えば、市場状況やニーズが把握できていないと、ミスマッチが起こり、集客が困難になります。
市場調査を行わないまま飲食店を開業するのは、感覚で経営することと同じです。これから進出する市場のことは十分に調査するようにしましょう。
失敗例2：コスト管理が甘い
飲食店を経営するのであれば、売上やコストへの意識も高く持たなければなりません。
飲食店はさまざまなシーンで費用が発生します。
賃料や電気、ガス、水道などの水光熱費などの固定費に加えて、食材や飲料、消耗品などの変動費も発生します。
厨房機器が壊れたときの修理費用など突発的な費用が発生することもあります。
それらは売上の中から負担しなければなりません。支出が収入を越え続けるようなことがあれば、閉店に追い込まれるのは当然です。
失敗する飲食店は、規模に見合わない広告宣伝を行ったり、見栄えだけを気にして高い原価のメニューを提供していたり、お洒落なインテリアに高額の費用をかけたりしています。
事業を運営していく上で発生するお金の流れでもあるキャッシュフローを把握しましょう。そして、売上に見合ったコストに抑えていくことが大切です。
失敗する経営者は売上・利益を見ていないのに固定費を高めすぎてしまい、廃業に陥ることになります。
失敗例3：集客、認知戦略の失敗
飲食店が集客する方法は、たくさん考えられます。しかし、やり方を間違えてしまうと効果を発揮しません。
例えば、近年の代表的な集客方法といえば、SNSが挙げられます。多くの飲食店でも活用されていますが、下記のような失敗例も多く見られます。
- 「赤ちゃんが生まれました」「競馬で勝った！」など店舗の営業と無関係なことを発信している
- 見栄えの悪い料理や店内の写真を発信している
- 更新が1年前で止まっている
- Googleビジネスプロフィールの口コミに返信していない
- 店舗の情報が古いままで更新されていない
集客するためにはまず店舗を認知してもらう必要があります。そのためにSNSは効果的ですが、使えばいいものでもありません。
「今度このお店に行ってみよう！」と思ってもらい、実際にお客様が時間とお金を使ってアナタの店舗に来てくれた時に「お店が開いている」ことが大切です。
そもそも集客対策を全く意識しておらず、「美味しい料理を提供していれば自然と集まる」と思っている場合は要注意です。
日本には数多くの飲食店がひしめきあっています。その中で、顧客が求めているのは味だけなのでしょうか？
店舗のあらゆる面で品質を高めていくことはもちろん、認知してもらうための施策も行っていかなければ、競合店に負けて埋もれていくばかりです。
自店舗にあった集客・認知戦略も積極的に検討していきましょう。
失敗例4：GoogleMapなど口コミを甘く見ている
食べログなど率直なレビューがアップされるようなグルメサイトが台頭して以降、口コミの存在感・重要性は年々大きくなりました。
口コミはいい感想もあれば悪い感想も混じって投稿されます。
「こんな悪い口コミを書く客の方が悪い！」そう突っぱねてしまう飲食店も少なくありません。
しかし、それは店舗の改善点を放置することにも繋がるのです。
ネガティブな書き込みは店舗の印象を悪化させ、また別の悪い投稿を誘発する可能性もあります。そのため、目を瞑りたくなるのも自然なことでしょう。
しかし、それもひとつの意見として捉えることで、よりよい店舗作りのためのきっかけになります。
最近では、グルメサイトでの検索よりもGoogle Mapを使って飲食店を探す人が増えています。
Googleにも口コミは多数投稿されています。グルメサイトも含めて、時折チェックしてみると思わぬヒントが見つかるかもしれません。
失敗例5：上手くメニュー開発が出来ていない
日本には和食や中華、イタリアンやフレンチなどさまざまなジャンルの飲食店が多数並んでいます。
競合が多い中で個性やニーズにマッチしたメニュー開発は重要です。
どこでも食べられるメニューばかりが並んでいる飲食店を顧客は選ぶでしょうか？
■□■□面倒なメニュー開発不要！フードデリバリーの専門家に無料でアドバイスを聞いてみる■□■□
また、イタリアンなのにエビチリがあったり、和食なのにドリアがあったりなど統一感に欠けても店舗の魅力は伝わりづらくなります。
店舗のコンセプトを念頭に置きながら、独自性が感じられるメニュー開発を行いきましょう。
失敗例6：立地選びを間違えた
飲食店を失敗させないためには、立地も重要です。
例えば、チーズたっぷりのピザ専門店を高齢者が多い街の中に立ち上げても売上をあげていくのは難しいでしょう。
また、駅から遠く離れていて車がないと行けないような場所で日本酒やワインなどお酒のラインナップが豊富な居酒屋やバルをオープンさせても、集客は困難です。
立地は一度選べば簡単に変えることはできません。
失敗例１の市場調査にも関連しますが、開業しようと計画している飲食店にどのような立地が合っているのか、最適な立地はどこなのかはしっかりと調査しておくことが大切です。
まとめ
今回は、飲食店の失敗談を参考にしながら、経営を続けていくために注意すべき点や必要な対策を紹介しました。
飲食店の経営を失敗しないために、市場調査やコスト管理、適切な集客方法の確立や魅力的なメニュー作りなど、できることはさまざまあります。
失敗談から学べることを大切にし、飲食店の経営に役立てていきましょう。
huriuri（フリウリ）では、フランチャイズへの加盟を考えている方と本部をマッチングするサービスを提供しています。
加盟金やロイヤリティ、調理工程の簡単さなどさまざまな情報を掲載しているため、あなたに最適な本部探しをお手伝いできますので、ぜひ一度無料のご相談を活用してみてください。
■□■□フードデリバリー専門店を開業したい方にオススメの弊社サービス■□■□
このカテゴリの最新の記事
