コロナ禍以降、テイクアウト専門店を街でよく見かけるようになりました。
しかし、全てのお店が順調に運営できているわけではなく、早々に閉店するお店も出始めているようです。
そこで今回は、儲かるお店と儲からないお店の違いについて検証し、儲かる飲食店のFC(フランチャイズ)経営戦略について徹底解説します。
いまテイクアウト専門店や飲食店を経営している方はもちろん、これから開業を目指している方も、ぜひ参考にしてください。
テイクアウト専門店で儲けが出ない原因としては、主に次の3つが考えられます。
それぞれについて解説します。
そもそもお店がお客さんに認知されていない、もしくは集客がうまく行っていない場合は、売上が少なく、なかなか儲けが出ないでしょう。
お店を認知してもらうためには集客するための販促活動が重要となります。
テイクアウト専門店では、お客さんに対してオンラインで早く手軽に情報を発信する方法がおすすめです。
例えば、Googleマイビジネスで店舗情報を登録すれば、お客さんが検索やマップ機能を利用する際に、店舗情報を表示させることができます。
また、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSを活用して、ターゲットとしている客層に宣伝するのも良い方法です。
それ以外にも、オフラインで販促活動を行うのも効果的です。
オフラインでできる販促活動は次のようなものがあります。
上記のような販促ツールを、お店の立地などに合わせて上手に活用しましょう。
テイクアウト専門店では、効率よく売上と利益を確保できるオペレーションの構築が非常に重要です。
オペレーションの効率が悪いお店では、忙しい時間も暇な時間も同じ人数でお店を運営し、無駄な人件費を使いすぎて儲けが出ないといったケースがよくみられます。
無駄な出費を無くすためには、忙しい時間帯のみアルバイトなどを増やすなど、効率よくお店を回せる体制から作り直す必要があります。
手の空いた人材や時間を有効活用するために、デリバリー事業を始めるのもひとつの手です。
Uber Eatsや出前館などの配達代行業者を利用すれば、配達のための人員を新たに追加する必要もありません。
注文されてからゼロから作り始めるとお客さんを長く待たせるので、速さが重視されるテイクアウト専門店では、ある程度食材を作り置きしています。
そのためテイクアウト専門店では、客数予測が大きく外れた場合、準備していた食材を廃棄しなければならないので廃棄ロスが出やすいという特徴があります。
売上の約3割を占める食材費。大量の廃棄ロスは利益を圧迫するので、過剰な仕入れや歩止まりには気をつけなければいけません。
テイクアウト専門店で少しでも多くの儲けを出すためには、経費の節約が不可欠です。
しかし飲食店の経費の削減については、やり方を間違えると商品の質を落とすだけでなく、衛生面や安全面にも影響する恐れがあります。
そこで、次の3つのポイントを押さえることで、テイクアウト専門店の効果的な節約ができます。ぜひ参考にしてください。
飲食店でかかる経費として使われる言葉に「FLR」があります。
FLRとは、次の3つの英語の頭文字をとった造語で、飲食業においての経費を表す言葉として重要視されています。
「Food」のFが材料費を示し「Labor」のLがアルバイトや正社員にかかる人件費を指します。そして「Rent」のRが家賃の賃料を意味します。
一般的にはFLR比率が70%を超えると、経営状態はかなり厳しいと判断されます。
あくまでひとつの経営指標ですが、経費を数値化してみて見直すことは意義があるかもしれません。
テイクアウト専門店で儲けを出すには、ローコストオペレーションを徹底することが必須です。
できるだけ簡素化した調理工程によって作業工程を減らし、人件費を削減することがテイクアウト専門店で儲けを出すための秘策と言えるでしょう。
もし、時間や人材のリソースが余るのであれば、デリバリー事業を初めてみるのも良いかもしれません。
Uber Eatsや出前館などの配達代行業者を活用すれば、新しく配達の人材を探す必要がないので、今の人材でも運用が十分可能です。
テイクアウト専門店では、食材を有効に使うことも、収益を大きくする上で重要な施策となります。
食材の有効活用には、安い食材を上手に調理して提供するのも良い方法の1つですが、安い食材を使って味のレベルを下げることはあってはなりません。
飲食店にとって、食材の廃棄ロスは利益を圧迫する要因の1つです。そこで廃棄ロスをなくすことにより、質の良い食材でも原価率を抑えて提供できます。
そこでおすすめなのが、複数のフランチャイズ本部に加盟しながら同じ食材で異なった料理を提供する方法です。例えば鶏モモ肉は、からあげや親子丼、照り焼きなど、複数のメニューに対応しやすい食材です。
実際に複数のフランチャイズ本部に加盟しながら複数のメニューを提供し、売上をどんどん伸ばしている加盟店も少なくありません。
このように、質の良い材料を無駄なく使うことで、お店のイメージと料理のレベルアップが可能となるでしょう。
テイクアウト専門店を開業してみたが、いざOPENしてみると売上が上げられず、すでに厳しい経営状況が続いているお店も多いのではないでしょうか。
テイクアウト専門店はトレンドの料理やスイーツを販売することが多く、ブームが過ぎれば一気に売上が下振れるといったことも珍しくありません。
実際に、コロナ禍で急速な拡大を見せた唐揚げテイクアウト専門店は、現在多くの店が撤退に追い込まれています。
しかし、最近よく耳にする「バーチャルレストラン」が撤退寸前のテイクアウト専門店を救うかもしれません。
バーチャルレストランとは、実店舗のキッチンを利用して、異なる業態のデリバリー事業をしている店舗を指します。
例えば、唐揚げのテイクアウト販売をしながら、デリバリーでサラダを販売しているような店舗のことです。
テイクアウト専門店がバーチャルレストラン化する大きなメリットは、「今ある人材、設備を有効活用できる」という点にあります。
お客さんが来ないときの手が空いた時間や、空いたキッチンでデリバリー事業を行うことでリソースの無駄がなくなります。
実際にバーチャルレストランを始めた唐揚げテイクアウト専門店の経営者にインタビューした記事もありますのでぜひご覧ください。
このようにテイクアウト専門店においては、営業形態をシンプルにすることで、収益をコントロールできるのが大きなメリットです。
飲食店経営は、2020年以降に大きな変革期を迎え、個人で事業展開しやすいテイクアウトやデリバリーの専門店が台頭しています。
テイクアウト専門店を経営しながら思ったように収益をあげれずに悩んでいる方や、これから新しい事業展開をお考えの方は、ぜひ一度huriuriにご相談ください。
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