未経験でも始めやすいと言われているフランチャイズ。
しかし、YouTubeで「フランチャイズ 儲からない」などと検索してみると、フランチャイズで失敗したオーナーの実話をたくさん見つけることができます。この記事を読んでいる人の中にも、それがきっかけで開業するのが怖くなったという方がいるのではないでしょうか。
今回は、なぜフランチャイズは儲からないのか、儲からないとしたらどういう場合なのか、またどのようにすれば儲けることができるのかを解説していきます。
■□■□儲かる飲食店を作りたい方にオススメの情報はコチラ■□■□
YouTubeで「フランチャイズ 儲からない」などと検索してみると、フランチャイズ経営で失敗したオーナーの体験談などがたくさん投稿されています。
では、フランチャイズで開業すると本当に儲けることができないのでしょうか。
答えは、NOです。
フランチャイズとは、個人や法人がフランチャイズ本部と契約し、対価(ロイヤリティ)を支払う代わりに、お店の名前を使わせてもらったり、商品やサービスを販売する権利をもらったりする仕組みのことです。
フランチャイズ経営では、フランチャイズ本部のブランド力を利用することができたり、本部から多方面でのサポートを受けることができます。本部から「成功のノウハウ」をそのまま受け継ぐことができるため、むしろ安全に開業することができるビジネスモデルであると言えます。
実際、飲食店の開業において、5年間廃業せずに生き残る店舗の割合を比較すると、個人経営では20%~30%に対し、フランチャイズの店舗では60%~70%とかなりの生存率の差が見られます。
どんな時に、フランチャイズが「儲からない」のかを見ていきましょう。フランチャイズが儲からないときは次のような場合が考えられます。
フランチャイズで開業するにあたって、最も重要なのは「本部選び」です。なぜなら、加盟店は本部にロイヤリティと呼ばれる対価を支払うことによって、多方面での本部からのサポートを受けることができるからです。
しかし、中には加盟店オーナーにリスクの高い経営を促すフランチャイズ本部も存在します。
危険なフランチャイズ本部の特徴としては次のようなものが挙げられます。
・良い面だけを強調され、リスクの説明がない
・複数店舗を経営しているオーナーがいない
・加盟店の増加率に対して、撤廃率が低い
・違約金に関する説明がない
このような特徴を持ったフランチャイズ本部は、加盟店に対して十分なサポートを行わない、新規参入者に利益の出ていない既存店を引き継がせる、立地の悪い場所で開業させるなど、詐欺まがいの経営を迫ってくる可能性があります。
そのようなフランチャイズに加盟してしまうと、利益が上がっていないにもかかわらず、本部にロイヤリティを払い続ければならないということが起こり得ます。
どんなお店にも払わなければならない支出があります。人件費や家賃、飲食業ならば、仕入れなどが大きな支出となってきます。
毎月の売り上げに対して、このような支出の割合が大きく、利益率が低い業態である時も、フランチャイズ経営が「儲からない」場合のひとつです。
さらに、フランチャイズに加盟すると、本部に対してロイヤリティを支払わなければなりません。大きな支出に加えて、ロイヤリティを支払うことになると、経営は圧迫されてしまうでしょう。
先ほども書きましたが、加盟店は本部にロイヤリティと呼ばれる対価を支払うことによって、多方面でのサポートを受けることができます。
サポートの内容は企業によって様々ですが、例えば宣伝、立地選び、赤字補填制度、商品・サービスの改善、最新の業界情報の提供、研修制度、スーパーバイザーによる訪問などがあげられます。
このようなサポートによって、加盟店は本部が築き上げてきた「成功のノウハウ」をベースとして、経営をすることができます。土台があるから安心というわけです。
しかし、このような本部からのサポートが少なく、「ほったらかし状態」にされている場合、地域の人々の目を引くことができずに、儲けを出すことができない可能性があります。最悪の場合、廃業なんていうこともあり得るのです。
フランチャイズ経営に関わらず、お店を経営していくにあたって、そのお店がどこにあるのかという「立地選び」が重要になってきます。
なぜなら、競合店が近くにあったり、本部がドミナント戦略を利用して、同系列の店舗を一つの地域に密集させている場合、集客が困難になってしまうからです。特に飲食店はこのような立地の影響を受けやすい業種です。
上に挙げたように、確かにフランチャイズ経営でも「儲からない」場合は存在します。しかし、開業にはリスクが伴います。これは全ての業種に言えることです。では、どのようにすれば、フランチャイズで「儲ける」ことができるのでしょうか。
どのようにすればフランチャイズで儲けることができるのでしょうか。フランチャイズで儲けるためにできることは、主に4つあります。
フランチャイズできちんと儲けを出し、騙されないようにするためには、開業前のフランチャイズ本部選びがとても重要です。
フランチャイズ本部を選ぶ基準は次の3点です。
● 事業がどのくらい成長しているか
フランチャイズで開業していくにあたって、その事業がきちんと成長しているかを調べることはとても重要です。将来的に需要のなくなりそうな業界を選んでしまうと、長期的な経営が難しくなってしまいます。
その事業の成長率を見る指標としては、「加盟店の数がどのくらい伸びているか」「加盟店の数がどのくらい減っているか」「同業者に対する優位性はあるか」などがあげられます。
● しっかりとしたサポート体制があるか
フランチャイズ本部が提供してくれるサポートは企業によってさまざまです。サポート体制が整っていない本部を選んでしまうと、経営難に陥ってしまった時、ほったらかしにされてしまうということもあります。
それゆえ、どの程度のサポート体制があるのかを確認しておくことも非常に重要です。
具体的なサポート内容としては、立地選び、開業資金の融資、赤字補填制度、商品・サービスの改善、最新の業界情報の提供、研修制度、スーパーバイザーによる訪問などがあげられます。
フランチャイズ本部を比較して、上にあげたようなサポートの多い所を選びましょう。
● どのくらい信頼できるか
フランチャイズ本部を選ぶときのポイントとして、本部の信頼度を確認しておくことも大切です。
例えば、フランチャイズ本部は加盟店となってくれる顧客を獲得するために、「最高売上〇〇万」などといった引きのある実績を示すことで自社のブランドを売り込みます。
しかし、加盟店に重要なのは「開業の際のリスク」や「他の加盟店の業績」、「具体的なサポート内容」です。契約の際、直接聞いて見ると良いかもしれません。
本部からの情報、ネットからの情報だけに頼らず、自分で確かめた上で信頼できるかどうか判断することが大切です。
本部と継続して連携をとり続けることも、フランチャイズ経営を成功させるためには欠かせません。
上のフランチャイズの安全性のところでも書きましたが、フランチャイズ経営では、フランチャイズ本部のブランド力を利用することができたり、本部から多方面でのサポートを受けることができます。
このサポートがあるからこそ、未経験でも、本部から「経営のノウハウ」を受け継ぎ、それを土台にして、お店を軌道に乗せることができるのです。
積極的に本部と連絡を取り、本部との関係値を築いていきましょう。
もちろん、本部からのサポートはフランチャイズ経営にとって欠かせない要素です。しかし、本部に頼りすぎる経営では、お店は成功しません。「フランチャイズ=成功」ではないのです。
実際に、今では誰もが知っている「モスバーガー」を見てみましょう。
この企業も、1980年代半ば〜1990年代半ばにかけて、フランチャイズの加盟店を増やすことによって、成長した企業です。
では、なぜモスバーガーが成長することができたのか。
それは、加盟店が積極的に、「現場で培ったノウハウ」をシステム改善に活かしていったからです。
例えば、「レタスを4℃の水で戻すと、シャキッとした食感になるなどという知識」や、「商品が遅れてしまった時のお詫びの仕方」などは、本部ではなく加盟店がお店を成長させるための創意工夫として、築き上げていったノウハウなのです。
このようにモスバーガーは、本部がサービスの向上、加盟店が現場ノウハウを提供し、その相互作用によって、成功を納めました。
確かに、マニュアルが厳しい企業では、創意工夫できるところが少ないかもしれません。しかし、本部のサービスに頼りすぎず、サービスを向上する努力を怠らないことが、フランチャイズ経営成功にとって重要になってくるのです。
(出典:犬飼知徳「組織間関係における集合財提供メカニズムの解明―モス・フード・サービスのフランチャイズ・システムを事例として」『組織科学』2003年、vol36、pp69-79)
フランチャイズ経営を成功させるには、十分な開業資金を準備しておくことも非常に重要です。なぜなら、開業後の資金繰りに困ってしまうと、経営を安定させたり、事業を拡大することができなくなってしまうからです。。中には、開業資金を融資してくれる本部もありますが、自分で余裕をもった資金調達が必要になります。
例えば、飲食店を経営していたとします。資金がなくて、十分な仕入れができず、お客様に満足のいく料理が提供できなかったというようなことになると、客足は遠のいてしまうでしょう。
フランチャイズで開業する場合の開業資金として、1000万〜2000万円程度必要だと言われています。フランチャイズで開業するとしても、相当な資金が必要なようです。
しかし、そもそも店舗を用意しないで営業するということも可能です。それは「ゴーストレストラン」として営業することです。
ゴーストレストランとは、実店舗を持つことなく、デリバリーのみで料理を提供する営業形態を指します。コロナ禍でデリバリー需要が高まったために、今では世界中で展開されています。
ゴーストレストランは、実店舗をもつ必要がないため、初期費用を、約50万〜300万まで抑えることができます。先ほど見た実店舗をもつ場合の開業資金と比べれば、リスクが低く、参入しやすいと言えます。
デリバリーのみのゴーストレストランを営業する上で「どこで」「なにを」売るのかということは、重要な要素となってきます。
「どこでなにを売ればいいのか分からない」、「フランチャイズ本部の担当者とどう連絡を取ればいいの」そんな疑問をもっている方は是非huriuri(フリウリ)を活用してみてください。
huriuriでは、住所を入力するだけで、その地域のUberEatsで評価の高いお店、料理ジャンルなどが表示されるサービスや出店を考えている方がフランチャイズ本部の担当者と連絡や面談予約をとることのできるサービスなどを提供しています。
今回は、多くの人が抱えている「フランチャイズ経営では儲からないのか」という疑問に対して解説してきました。
フランチャイズは儲からないのか。いいえ、フランチャイズは儲かります。本部が築き上げてきた「成功のノウハウ」を土台にして、経営していくことができるのですから。
しかし、前にも書いたように、加盟店オーナーを騙す本部やサポート体制に欠けた本部も存在することは確かです。そんな本部に騙されないよう、この記事を参考にして慎重なフランチャイズ本部選びをしましょう。
huriuriは、Uber Eatsや出前館で実績のあるフードデリバリーブランドに特化したフランチャイズ比較サイトです。飲食店でのフランチャイズ経営をお考えの方は、ぜひhuriuriのサービスを活用してみてください。
※huriuri(フリウリ)ではフードデリバリー全般に関するお悩みに無料相談窓口を設置しています。お気軽にご相談ください。
※huriuri(フリウリ)では、デリバリーFCにおすすめのブランドを厳選してご紹介しております。ブランド紹介記事はこちらからご確認いただけます。
※その他の特集紹介の記事はこちらからご確認いただけます
このカテゴリの最新の記事