フードデリバリー市場の成長に伴い、新たなビジネスとしてゴーストレストランの開業を検討される方が増えてきました。
今記事では、ゴーストレストラン開業の手順やゴーストレストランを開業するための取得するべき資格について解説していきます。
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※なお、ゴーストレストランに興味のある方、フードデリバリーFCブランドをお探しの方はフリウリにご相談ください。
ゴーストレストランとは店舗を持たずにネット注文のみで飲食店を経営できるデリバリー専門店のことです。
通常の飲食店と比べて開業費用が抑えることができるだけでなく、店内での接客・お客様とのやり取りが発生しないため、採用費や人件費を抑えることもできます。
ゴーストレストランの開業方法は主に4つ考えられます。それぞれの開業方法においてメリット、デメリットがあるので比較しながら確認していきましょう。
ゴーストレストラン用のキッチンが複数設けられている施設をクラウドキッチンと言います。
東京や大阪などの大都市には様々なクラウドキッチンが誕生しており、今後地方にもクラウドキッチンが広がっていくかもしれません。(▱東京でゴーストレストランを始めるには)
クラウドキッチンは賃貸の物件であり、基本的に、毎月運営会社に料金を支払うことでキッチンスペースを利用することができます。
コンロなどの調理設備や冷凍庫などの保存設備はすでに整っているため、ゴーストレストランを開業する最も簡単な方法だと言えます。
クラウドキッチンで開業すると初期費用をかなり抑えて始めることができますが、賃貸料金を継続して払う必要があるため、安定した売上を保たなければ利益確保が難しくなるという側面もあります。
クライドキッチンに入居して開業したときの平均的な開業資金は数十万円から百万くらいです。
間借りとは、飲食店の空き時間にその場所をレンタルし、飲食事業を展開することをいいます。
物件や設備はその店舗のものを利用するため、本来発生する物件契約に関わる費用や施工料などの初期費用を大幅に節約することができます。
もちろんイートインの飲食店を間借りで開業している方もいらっしゃいますが、デリバリーでの販売に特化したゴーストキッチンとして、間借り営業をすることもできます。
間借り開業は、試験的に独立したい人や、決まった曜日だけ飲食店を始めたいという人にぴったりな独立方法です。
初期費用が0円から数十万円で始められるというメリットはありますが、貸し手の店舗の隙間時間や休みの日にしか営業できないというデメリットがあります。
「居抜き」とは、そのままの内装・設備で物件を売買、賃貸借する方法で、通常の飲食店の開業方法としても人気です。
厨房設備や水回り、内装などをほぼそのまま使えるので、改装費用が節約できます。
ゴーストレストラン用に居抜き物件を探す場合は、住民や配達員の多い場所を中心に見つけていくのがおすすめです。
通常の物件契約をする場合と同様に、数ヶ月分の賃料、保証金、共益費に加え、居抜き物件の場合は、内装譲渡代がプラスされることがあります。
内装譲渡代とは居抜き物件に残されている内装、厨房設備、空調設備、什器などの設備を新たな借主が買い取るための費用のことで、大体50~300万程度かかります。
「ゴーストレストランは自宅で開業できるのか」という質問がよくされますが、結論を言うと、自宅での開業は可能です。
しかし、いまの自宅の調理設備でそのまま開業できるというわけではなく、大抵の場合大規模な改装工事が求められます。
飲食店として運営する以上、地方公共団体が定めた調理設備の基準を満たす必要があるからです。
具体的には一定のスペースや照明、シンクの構造、壁や床の素材などその他細かな規定が存在します。
その費用は規模によりますが、数百万円単位で発生するため、結果的に物件を借りるときと変わらないことになります。
他物件を契約するときに必要な数ヶ月分の家賃や保証金などは必要なかったり、勤務地が自宅となることで効率的な生活を送ることはできますが、費用面でのメリットはあまり感じられなません。
次にゴーストレストランの開業手順を説明していきます。
大きく以上の流れで開業準備を進めていきます。
はじめに、ゴーストレストランに適した飲食店の物件を探しましょう。
ゴーストレストランで開業する際の物件探しのポイントは以下の通りです。
ゴーストレストラン開業ポイントの一つ目がデリバリーのニーズが高い立地を選定することです。UberEatsの場合、特に単身世帯での注文が多いため、単身世帯が多いエリアに店舗を構えるのもおすすめです。
また、近隣に自身が出店しようと考えている業態の競合店がどの程度存在するのか事前に確認しておくことも重要です。競合が多い場合、売り上げをのばすことが難しくなります。
ゴーストレストラン開業のための物件探しのポイント二つ目が配達員が多いと思われるエリアにお店を構えることです。いくら魅力的なお店を出店しても、自社配送をしない限り配達員のいないエリアではお客様から注文を受けることができません。
次に、ゴーストレストランの開業に必要な資格の取得です。
以下の2つの資格が必要です。
飲食店を営業する場合、食品衛生責任者という有資格者を店舗に1人設置しなければなりません。食品衛生責任者は各都道府県の食品衛生養成講習会の受講後資格を取ることができます。
申し込み方法は各都道府県によって異なりますので、各都道府県の食品衛生協会の公式サイトを確認しましょう。
次に、飲食店営業許可証の取得が必要です。飲食店営業許可証とは、開業するお店を保健所に申請し、審査基準を満たせば受け取ることができます。申請書類の準備なども含め、取得まで2週間程度かかることを理解しておくといいでしょう。
次に、出店する業態の選定が必要です。特にゴーストレストラン開業時に重要なポイントがオリジナルで店舗出店するかフランチャイズ(FC)に加盟するかどうかです。
フランチャイズ(FC)に加入することで本部の持っているデリバリーに関するノウハウを活用することが出来ます。様々なエリアでテストをくり返し、日々ブラッシュアップされているメニューをそのまま利用することができるので、デリバリー専門店や飲食店が未経験の方でも比較的リスクをおさえて、ゴーストレストランを始めることができます。
調理技術や写真撮影などに自信のある方であればオリジナル業態を開発することも可能です。時間や労力はかかりますが、費用を抑えることは可能です。
ゴーストレストラン開業の準備3つ目が出店するプラットフォームを選定することです。
現在は主に以下のフードデリバリーサービスがあります。
営業する地域によって展開しているサービスも異なりますが、できる限り多く登録することで販路拡大につながります。
次に、タブレット・ネット環境を用意しましょう。フードデリバリーの注文を受けるために、タブレットの用意が必要です。
また、インターネット環境も整備しておくと、タブレットのSIMカードの契約をしないでフードデリバリーの注文を受け付けることができます。
出店するプラットフォームが決まったら加盟店登録をしていきます。現在、フードデリバリーサービスの加盟店登録も大変増えているため、できる限り早めに登録しておくことをおすすめします。
メニューの登録・加盟店の申請等手続きは多数ありますが、Uber Eatsに加盟店登録するまでにだいたい1ヶ月程度かかります。
最後に自社配送も活用できるよう準備していきましょう。自社配送の一番のメリットは手数料を抑えることができることです。Uber Eatsの場合、配達代行を利用した場合と自社配送を利用する場合で20%程度手数料に差が出ます。
自社配送の場合、バイクや自転車などの準備が必要にはなりますが、長い目でみたときに利益率を高めていくことは非常に重要です。
ゴーストレストランの開業の手順を説明してきました。
まとめると以下の手順で進めていきます。
ゴーストレストランの開業を検討している方は是非参考にしてみてください。
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