何十年にもわたり、韓国の人々に深く愛されてきた「韓国チキン」。その人気は今や国境を超えて広がりを見せています。
韓国国内にはフライドチキン専門店がなんと8万店以上もあり、大手のチェーン企業は海外にも積極的に進出しています。
日本でも数年前より韓国チキンの有名ブランドが進出し始め、韓国料理の人気ファストフードとして知名度が上がってきました。
今回、私たちはこの韓国チキンに焦点を当て、近年の業界状況や人々を魅了する人気フランチャイズブランドについて詳しく紹介します。
■□韓国チキンのフランチャイズ加盟に興味ある方へ■□
韓国チキンとは、サクサクっとした歯ごたえある衣が特徴のフライドチキンです。韓国フライドチキンとも呼ばれています。
かつては「トンダク」と称され、一羽丸ごとの鶏を丁寧に揚げ上げた料理が韓国チキンの原型でした。しかし時代と共にそのスタイルも進化を遂げ、今では食べやすい手羽サイズが主流となっています。
このサイズ感から、家庭での晩餐だけでなく、間食の一品としても、またホームパーティのおつまみとしても、幅広く愛されています。
韓国チキンの最大の魅力の一つは、その味付けに使われるバラエティ豊かなソースです。これらのソースは、チキンとの絶妙なハーモニーを奏で、食欲を一層掻き立てます。
その中でも、甘辛いソースで味付けされたヤンニョムチキンは最も有名で、日本にも専門店が出店しています。
ソースの他、衣や食材のバリエーションもどんどん増えていくにつれて韓国国内では韓国チキンの人気が上昇し、さらに多くの専門店が誕生していきました。
2022年、韓国国内にある韓国チキンの店舗数は約8万を超えています。
マクドナルドが世界に出店している店舗数は約4万、日本のコンビニの店舗数が約5万6千という数値と比較するとその数の多さがよくわかるでしょう。
その背景には、高齢者の雇用も大きく影響していると言われています。
韓国チキンの調理はそれほど難しくなく、短い研修期間で覚えることができます。そのため、50代以降の中高齢者でも独立しやすく、退職金の使い道として韓国チキン専門店を開業する人が多かったのです。
韓国チキンの人気が上昇していくにつれて、価格は高騰していきました。さらに新型コロナウイルスやウクライナの紛争の影響もあり、価格高騰に拍車がかかります。
2022年には大手チェーン店で2000円以上の韓国チキンばかりが並ぶ状態となり、怒った韓国国民が不買運動を起こすという事態にまで発展。その動きを受けて、最近では大型スーパーが格安の韓国チキンの販売をスタートしています。
このように社会を揺るがすほどの人気を博している韓国チキン。現在、日本にはどのような店舗が進出しているのでしょうか。次章で紹介します。
日本には多くの韓国料理チェーンが進出しています。その中でも、代表的な大手韓国チキンフランチャイズを2つ紹介します。
bb.q オリーブチキンカフェは業界を代表する一大韓国チキンブランドです。
1995年に創業し、世界2500店舗に出店。日本では全国23店舗(2023年1月時点)展開し、イートインからデリバリーまで幅広く対応しています。
日本の運営を請け負っているのはワタミ株式会社です。
最高品質を追い求め、本場の味にこだわるため現地からオリジナルのスパイスを入手。鶏肉もしっかりと下処理を行い、美味しい状態で鶏肉を揚げています。
油もフライドチキンに最適なものとして、スペイン・カタルーニャで「神の贈り物」と称される一級品のエキストラバージンオリーブオイルを輸入。
コレステロールフリーで健康にもよく、揚げ物と相性がよい香り豊かなソイオイルをブレンドして上質なフライドチキンに仕上げています。
オーソドックスな「オリーブチキン」から韓国でお馴染み「ヤンニョムチキン」の他、ガーリックや麻辣などさまざまなバリエーションの韓国チキンが楽しめます。日本独自メニューの特製レモネードも好評です。
イートインができる店舗はアドリア海をイメージとした爽やかなインテリアで、フランクな雰囲気の中で韓国チキンを楽しむことができます。
ネネチキンは1999年に韓国チキンチェーンとしての歩みを始め、着実に店舗を増やしています。日本でもbb.q オリーブチキンカフェを凌ぐ56店舗出店。(2023年1月時点)
今や韓国を代表するフランチャイズのひとつにまで成長しました。
日本の運営は株式会社巨山で、韓国の料理や食材などを日本に広めるグローバル企業です。韓国チキンだけではなく、サムギョプサルやチゲ鍋などさまざまな韓国料理フランチャイズを展開しています。
ネネチキンの韓国チキンは新鮮な若鶏の肉を厳選して使用。ひとつひとつ手作業で丁寧に下処理を行います。
揚げ物といえば熱いうちに食べたい料理ですが、冷めてもジューシーで美味しい味になるように調理しています。
また、韓国チキンを楽しむために重要なソースも、韓国で一流の専門家が開発。ファーストフードでも本格的な味わいが好評です。
最近ではクレヨンしんちゃんとコラボするなど日本国内でのイメージも良好です。今後の動きに注目です。
韓国チキンは、原価が安く調理も簡単なのでデリバリー専門店として開業しやすい商材です。デリバリー専門のフランチャイズも日本に登場しています。
ここでは韓国チキンのデリバリー専門フランチャイズブランドを4つ紹介します。
CRISPY CHICKEN n’ TOMATO(クリスピーチキントマト)は2020年に日本でスタートしたばかりにも関わらず、2年間で250店舗という驚異的なスピードで成長を遂げている韓国チキンフランチャイズです。
本場の韓国チキンならではの食感を実現するため「出来立て」「揚げたて」の提供にこだわり、味わいも現地から特製ソースを直仕入れ。日本にいながら本格的な韓国チキンが楽しめると好評です。
主にファミリー層や女性(18歳から40歳)をターゲットとしていながら、都心だけでなく地方でも確かな実績を残しています。
有名雑誌やYouTubeなどメディアへの露出も多く、フランチャイズ本部がTikTokなどを活用した宣伝も行っているため、日本の韓国チキン界の中ではトップクラスの認知度を誇ります。
フランチャイズ加盟後の投資回収期間は1ヶ月と短く、早い段階で黒字化を目指せる点は魅力的です。
また、本部は250店舗を展開してきた運営ノウハウを持っているため、頼れる存在となってくれるでしょう。
韓国屋台「momoチキン」は、現地の味や食感にこだわった韓国チキンが人気のデリバリーフランチャイズです。東京を中心に北海道から沖縄まで幅広いエリアに出店しています。
韓国チキンならではの”カリカリ&ザクザク”の実現はもちろん、定番の甘辛ヤンニョムチキンを筆頭にハニーマスタードやガーリックなど6種のラインナップから多彩な味わいが楽しめます。
運営は、直営の飲食店運営や集客コンサルタントなどさまざまな飲食事業を手がける株式会社Globridgeです。
同社が立ち上げているデリバリーブランドは海鮮からハンバーグ、クレープやパスタなどジャンルが多彩でありながら、各分野で確かな実績を上げています。
成功している要因のひとつに「ご近所キッチン」という日本初のデリバリー専門のプラットフォームの活用が挙げられます。
ご近所キッチンは、本部が集客を行って参入しているフランチャイズ加盟店に注文を割り振るという仕組みで、既存の店舗は安定した売上を見込むことができます。
各フランチャイズが成功することで良いノウハウを蓄積でき、より堅実な運営体制を整えています。
チョアチキンは、カリッ!サクッ!とした、ライトな食感が魅力的な韓国チキン専門店です。
2020年12月に1店舗目がスタートし、約2年で70店舗まで拡大しました。また、そのうち半数の店舗は看板を掲げ、専門店として運営しております。
時間が経っても美味しくいただけるよう独自の工程で調理された、ザクザクでジューシーのこの韓国チキンはリピート率も高く性別年齢問わず人気です。
1つのブランドで月商100万円を超えたら凄いと言われるデリバリー業界ですが、チョアチキンは1ブランドで月商700万円を超える店舗も存在します。
フライヤー、冷凍冷蔵庫があれば誰でも開業可能なブランドです。また、特別なスキルは不要です。調理方法を研修で学ぶ事でどなたでも運営が可能です。
直営店の運営で培ってきたデリバリーのノウハウを活かしてサポートもしてくれるので、デリバリー未経験の方にもおすすめです。
梨泰院トンバンチキン!は、韓国チキンで最もポピュラーなヤンニョムチキンの専門店です。
王道の甘辛味はもちろん、さらにカレーやチーズ、激辛な味付けでも楽しむことができます。
調理も非常に簡単で、鶏肉にフライ用の粉をつけ、しっかりと揚げれば完成です。鶏肉にも予め下味がつけられており、味にブレが出ることもありません。
またカットもされて納品されるため、仕込みの時間も削減できます。
運営は低コスト・最短1ヶ月でデリバリーの開業をサポートするKICK-OFF DELIVERY。フランチャイズとして加盟した飲食店の売上が月商300万以上アップした事例も持っています。
開発本部にはリッツカールトンで経験を積んだシェフや有名温泉ホテルの料理長が在籍し、本格的な味を実現。料理は提携工場で一括して製造し包装しているため、加盟店は安心して使用することができます。
全店舗の平均的な食材原価も飲食店で一般的な30%を下回っていながら、顧客単価は2,000円を超えるため、高い利益率が見込めます。
今回は、韓国チキンフランチャイズの現状やおすすめのデリバリーブランドなどについて紹介しました。
韓国料理は、韓国ドラマの影響などもあって根強い人気を誇っています。実店舗だけでなく、デリバリーとの相性も良好です。特に日本でも人気が高い唐揚げと韓国チキンはとても似ている料理で、売上を上げやすい商材でもあります。
これからデリバリーフランチャイズへの加盟を希望する方なら、韓国チキンもひとつの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか?
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