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【レストラン向け】Uber Eats(ウーバーイーツ)売上UP方法

ノウハウ

コロナショック以降、飲食業界を語る上でフードデリバリーは欠かせないものとなりました。

しかし、新規参入業者の増加ペースは、デリバリー市場の拡大ペースを上回っており、競争の激化を招いています。

今後、デリバリー市場では「売れる」店舗と「売れない」店舗の2極化が進んでいくでしょう。

私たちフリウリスタッフは、約3年間、500以上のUberEatsレストランの運用支援を行ってきました。

その実績もあり、Uber Eatsより「Uber Eats コンサルティング認定代理店」としても認められております。

本記事では、私たちがこれまで培った知識とノウハウをもとに、UberEatsで売り上げを最大化させる方法を解説していきます。ぜひご参考にしてください。

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「売れない」店舗が超えられない壁

チェーン店や大手飲食店の参入

大手飲食店やチェーン店がフードデリバリー業界に続々参入している中、個人経営の飲食店が成功を収めることは容易なことではありません。

デリバリー注文時には、通常の食事よりも高額になることが多いため、消費者は外れを引きたくないという心理が働きます。そのため、知名度や信頼性に勝る大手飲食店やチェーン店が優位に立つ傾向があります。

しかし、一方で、個人経営の飲食店には大手やチェーン店にはない独自の魅力が数多く存在するのは間違いありません。

デリバリーで成功を収めるためには、自店の特色を最大限に活かし、競合相手であるチェーン店や大手飲食店との壁を乗り越える戦略が求められます。

実店舗とデリバリーのギャップへの対応

一部の「売れない」店舗は、実店舗とフードデリバリーでのプロモーションの違いに対応できていないことが原因かもしれません。

実店舗では、店内の雰囲気やインテリアなどが魅力的な要素となりますが、フードデリバリーではこれらの特徴を伝えることができません。

フードデリバリーで売上を伸ばすためには、お客さんがどこに魅力を感じるのかを実店舗とは異なる視点で捉えることが重要です。

ノウハウ不足

フードデリバリーサービスに登録したものの、店舗のプロモーションやマーケティング方法について悩む声が多く聞かれます。

特に、キャンペーンやリスティング広告を効果的に活用する方法についての情報が不足しており、多くの飲食店さんが困惑してるようです。

理想的には、メニューページへのアクセス状況や注文状況を分析し、効果的なキャンペーンを展開することが求められます。

しかし、インターネット上で詳細に解説されている記事が少なく、ノウハウの入手が難しい状況にあります。

Uber Eatsでどれくらい儲けられるのか

Uber Eatsの平均売上

Uber Eatsを導入することで、飲食店はテイクアウトやデリバリーの需要が高まる現代において、追加の収入源を確保することができます。

では、Uber Eatsを導入している店舗は具体的にどれくらい売上をたてているのでしょうか。

以下に示すグラフは、フリウリが全国244店舗を対象に実施した2023年1〜3月の月間平均売上調査の結果です。

グラフは右に裾が長い形をしており、月間売り上げが20万以内の店舗は全体の57.8%を占めています。

しかし、400万円を超える店舗もあり、全体の平均は29.5万円となっています。また、この調査では、東京の店舗のみのデータ(113店舗)の平均は41.7万円、東京の店舗を除いたデータ(131店舗)の平均は19.0万円です。

Uber Eatsの利益率

実店舗の人材、設備をを活用して、デリバリーを行う場合、Uber Eatsの利益構造は以下の様になります。

デリバリーの利益率は、およそ35%になります。月30.5万の売上なら、利益は月10.7万円ほどになります。

デリバリーでは、手数料として売上の一部を支払う必要があります。Uber Eatsの手数料は現在35%です(自社配送を行わない場合)。

また、マーケティングを積極的に行っていく場合は、5%〜10%ほどのマーケティング費用も考慮しておきましょう。

Uber Eatsを導入検討している方にとっては、月の利益が10万円となると「期待していたほどの売上にならない…」と感じたのではないでしょうか。

フリウリでは飲食店が新規参入を行う際、失敗しないためにしておくべき「市場調査」ができるツールも無料で提供しています。

他社より大きな売り上げをあげて、成功させていきたい!という思いのある方はぜひ市場調査ツールを活用してください。

関連記事①:UberEatsとは?始めるメリットとデメリット

関連記事②:市場調査ツールの使い方 基礎編

「売れる」店舗を作る必要な要素・スキル

月間売上50万円以上を目指す「売れる」店舗を実現するためには、様々な要素と経営者のスキルが不可欠です。

成功を収める店舗は、次の5つの要素・スキルを兼ね備えていることが多いです。

  • 料理の質
  • 適切な業態選び
  • ページの作り込み
  • マーケティング力
  • 心構え・姿勢

料理の質

フードデリバリーでは、イートイン以上に味・量・見た目といった「料理の質」にこだわらなければいけません。

実店舗では、料理以外にも店内の雰囲気や接客サービスがお客様の満足度に寄与しますが、フードデリバリーの場合、お客様の満足度はほとんどが料理の質によって決まります

レビュー評価の低い店舗では、「量が少ない」「具がこぼれていた」「メニュー写真と見た目が違う」といったコメントがよく見られます。

ときには、イートインで提供する時と、焼き加減・湯加減や味付けを変えた方がいい場合もあるかも知れません。

料理を作ってから、お客さまの手元に届くまでの時間を想定(20分ほど)して試食すると、改善点が見つかるかもしれません。

適切な業態選び

フードデリバリーのお客さんは主に周辺地域の方々であり、その地域性がデリバリー市場に直接反映されるため、業態選びが非常に重要です。

地域のニーズに合致し、競合が少ない業態を選べば、人気店への道が開ける可能性が高まります。

専門店の場合、地域のニーズに合わせて出店することは難しいかもしれませんが、メニュー数が豊富な飲食店は、市場ニーズの高いメニューを中心にメニューづくりをしていくことが大切です。

ただメニュー作りと言っても試行錯誤を繰り返しながら、限られたコストのなかで対応しなければなりません。

フリウリの無料相談窓口にご連絡いただければ、これまで多くのレストランにアドバイスしてきたプロからのアドバイスを受けることができ、一気にメニュー作りも光明が見えるかもしれません。

「自信がないな…」という方はぜひ活用してください。

メニューページの作り込み

フードデリバリーサービスでは、お客さんは実際に店舗を訪れることなく、メニューページを通じて料理を選びます。

初めてのお客さんに、数ある店舗の中から自分の店舗で注文してもらうためには、見やすく、魅力的なメニューページを作る必要があります。

また、整理されておらず利便性が低いメニューの場合、UberEatsアプリ上の表示順位が下がる可能性があります。

ページの作り込みのポイントはこの後詳しく解説していきます。

マーケティング力

実店舗の経営同様デリバリーでもマーケティング力は必要です。マーケティング力とは商品を市場に適切に売り込む能力を指し、上記で述べた、市場を理解する能力や魅力的なメニューページを作る能力もマーケティング力の一部とも言えるでしょう。

しかし、デリバリー運用に必要なマーケティング力はそれだけではありません。

フードデリバリーでは、適切なキャンペーンを打つ能力も非常に重要になります。UberEatsではいくつかのキャンペーンが用意されています。そして、同じキャンペーンでも詳細設定を変えることで、「注文単価を増やす施策」となったり、「新規客を増やす施策」になったりします。

今抱えている課題に対し、最も効果があるキャンペーンを、適切な設定で正確に打つマーケティング力をつけると、売上を最大化させることができるでしょう。

心構え・姿勢

ほとんどのお店が、イートイン営業の延長としてフードデリバリーに取り組み始めるでしょう。しかし、競争が激しいデリバリー市場で、人気のあるお店として生き残るためには、新しいお店を開くかのような気持ちで取り組む必要があります。

実店舗とフードデリバリーでは店舗プロモーションの仕方も、お客さんが評価する部分も違います。そのため、見えないお客さんの声・反応に耳をすませ、試行錯誤を繰り返すことが重要になります。私たちは、小さな施策一つで売上が好転したという飲食店さんを数多くみてきました。

なかなか売上が伸びないからと言ってすぐに諦めず、分析と改善を続けていきましょう。

スタッフが複数人いる場合は、フードデリバリー担当者を決め、効率的に施策実行と効果分析することをお勧めします。

「売れる」店舗を数字でみる

売れている店舗がどのようなものなのか知るために、月間売上50万円前後の店舗データをみてみましょう。

ご自身の店舗データはUber Eatsレストランマネージャーよりご確認できます。

フードデリバリーの売上は「注文数✖️平均注文単価」によって求められます。

また、注文数は、お客さんがメニューページに訪れた回数と、訪れたお客さんが実際に注文に至る割合によって決まるため、さらに詳しく細分化した式は次のようになります。

メニューページ閲覧回数✖️カート追加率✖️注文確定率✖️平均注文単価

Uber Eats運用において、「カート追加率」と「メニュー閲覧回数」は特に重要な指標になります。

「カート追加率」はメニューページの質を、「メニュー閲覧回数」はプロモーションの良し悪しを反映しているからです。

売れている店舗の中にも、店舗によってそれぞれの特長がありますが、店舗売上50万円を超えるような店舗は、カート追加率12%前後、メニュー閲覧回数2000/月を達成しているところが多いです。

売れる店舗の作り方

Step1:市場調査

今後出店をご検討の方は、Uber Eatsへのご登録前に、必ず市場調査を行いましょう。

市場調査では、お客さんが好む業態や競合店舗が少ない業態を明確に把握し、これから出店するお店のメニュー作りに活かすことが目的です。そうすることで、Uber Eatsを始めてみたものの、なかなか注文が入らないという状況を避けることができます。

市場調査を独自ですることが難しい場合は、ぜひフリウリの市場調査ツールを使ってみてください。お店の地域を検索するだけで無料で市場調査が行えます。

「お店の商品をそのまま販売するつもりだから、市場調査なんて必要ない」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、「実店舗で売れているメニューがデリバリーでも売れる」とは必ずしも言えません。競合店が多い状況では売上が伸び悩むことがあります。

そのため、サブメニューの商品を中心に販売したほうが良いことも多くあります。例えば、大手ピザチェーンのある地域では、イタリアンレストランはピザ専門店を出店するよりも、サラダ専門店としてサラダに特化したお店を出店する方が売れる可能性があります。

市場調査を行う際のポイントやフリウリの市場調査ツールの使い方は以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:市場調査ツールの使い方 基礎編

Step 2 : UberEatsへの登録

Uber Eatsへの登録は、公式レストランパートナー登録ページより申し込みできます。一般的には登録から2週間から〜3週間程度で、出店ができます。

登録の際、店舗情報や担当者情報などの基本情報だけでなく、掲載メニューの提出も求められますので、事前にメニュー表を作成しておきましょう。

登録が完了すると、後日Uber Eatsの担当者から、メールを通じて連絡が届きます。ここでは、タブレットのリースや、メニューの写真撮影の案内や、営業許可証等の書類確認が行われます。

具体的なUber Eatsの登録方法は以下の記事でわかりやすく説明しています。

関連記事:Uber Eatsへの登録方法

Step 3: 開店準備

出店までに以下のような準備があります。

  • 注文を受け取るためのネット環境・タブレットを用意する(Uber Eatsからレンタルする場合は、22,500円(15回週払い))
  • メニュー写真の撮影(Uber Eatsに依頼する場合は、13,000円/H(10回週払い))
  • 梱包容器の選定し、溢れないか検証する
  • 配達員との受け渡し場所を決める
  • サンクスカードを用意する(推奨)

出店約1週間は新規店舗として紹介されるため、メニューページへのアクセス数は高くなります。この期間中のお客さんからの評価や注文数がこの後の売上業績にもつながります。

必ず万全の状態で出店しましょう。

特に食材が溢れたりすると、多くの場合、お客さんからの評価が低くなります。容器を購入するだけで終わらずに、食材がこぼれにくい梱包方法を研究することを強くお勧めします。

また、商品と共にサンクスカードを封入すると、もう一度注文してくださる可能性が高まります。

Step 4:ページの作り込み

ページの作り込みとは、訪れたお客さんが「このお店で注文したい」と思ってもらえるような魅力的なメニューページを作成することです。

これを行うことで、レストランマネージャーの「カート追加率」が上がることが期待されます。

特に、デリバリーにおいて商品写真の質は売上に直結します。基本的には、カート追加率が8%を下回るようであれば、写真の再撮影を行いましょう。サポートさせていただいたレストラン様の中には、プロに再撮影を依頼しただけで、売上が1.5倍に伸びた事例もあります。

その他、お客さんが注文がしやすいように、カテゴリ分けやオプション設定もおろそかにしてはいけません。オプション設定は設定次第で、注文単価UPも見込めます。

Step 5:店舗プロモーション

Uber Eatsでは、いかにお客さんの目に留まるようにするかが大事になります。そのため、キャンペーンなどを使った店舗プロモーションは必須になります。常にキャンペーンをかけていても良いですが、ページ改善後は高い効果が期待できるので積極的にキャンペーンを打っていきましょう。

また、それぞれのキャンペーンにも特徴があり、特定商品の割引キャンペーンはカート追加率施策として効果があり、一つ頼むと一つ無料キャンペーンは閲覧回数を挙げる施策として最も有効的です。

他にも、表示順位を上げるリスティング広告というものもあります。店舗の課題点に対して正しくキャンペーンを打てることはUber Eatsの売上を伸ばす上で非常に大事です。

Step 6 :効果測定と分析

Uber Eatsでは、簡単に分析ができるウーバーイーツレストランマネージャーというツールが用意されています。このツールを活用することで、改善点の発見と、店舗プロモーションの効果検証ができます。

分析が初めてで何をすればいいかわからないという方は、まずは「閲覧回数」と「カート追加率」に注目してみましょう。「閲覧回数」に伸び悩んでいる場合は、Step5の店舗プロモーションに立ち戻ってみましょう。「カート追加率」が悪い場合は、Step4のページの作り込みに戻って、改善点がないか探してみましょう。

最初は数字を見てもその数字が良いのか悪いのかわからないと思います。しかし、キャンペーン前後で数値を比較してみたり、ページを改善した前後で変化を見たりしていくうちに、数値の感覚がついてくるはずです。

また、フリウリでは、これまでのサポート店舗のデータを元に、有益なデータを発信していますので、他のノウハウ記事も読んでみてください。

関連記事:Uber Eats厳選とは?どんないいことがあるの?

まとめ

コロナショック以降、飲食業界でフードデリバリーが重要になりましたが、競争も激化しています。個人経営の飲食店は、大手やチェーン店との競争を勝ち抜くために独自の魅力を活かす必要があります

今回は、多くの個人飲食店をサポートしてきた経験をもとに、Uber Eatsの売上を上げるために大切なことを解説していきました。

今後も、個人飲食店のお役に立てるよう、有益な情報を発信していきます。

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