ゴーストレストランが順調に市場拡大を遂げていく中、ゴーストレストランは違法なのかという話題がよく上がっています。
ネット上では「ゴーストレストランやばい」という声がよく聞かれ、ゴーストレストランの実態がどのようなものか気になる方が多いようです。
実際にゴーストレストランは違法なのでしょうか?
結論から先に言うと、ゴーストレストランは違法ではありません。
では、なぜ違法と疑われているのでしょうか?
今回はゴーストレストランの違法性についての解説と今後考えられる規制についてまとめます。同時にゴーストレストランの概要やメリット・デメリットなども簡単に振り返るのでご参考ください。
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ゴーストレストランの違法性について確認する前に、まずはゴーストレストランとは何なのかをおさらいしておきましょう。
ゴーストレストランは、物理的な店舗を持たず、オンラインのみで注文を受け付ける新型のレストランです。
通常は、フードデリバリーアプリなどを通じて、顧客に自分たちのメニューを提示します。料理は専用のキッチンで調理され、配達員が注文を顧客まで届けます。
ゴーストレストランは物件やスタッフのコストを節約できるため、新型ビジネスモデルとして人気が高まっています。
最初にも述べた通り、ゴーストレストランは現在違法とは認定されていません。合法的に開業できる飲食業態です。
ゴーストレストランを法に則って開業するためには、「飲食店営業許可証」「食品衛生責任者の資格」が必要です。この2つが揃えば合法的にゴーストレストランを開業できます。
また、1つのキッチンで複数の業態のお店を出店することも問題ありません。以前、Twitter上では、ひとつの拠点で20以上もの専門店を運営している店舗があると指摘された事例がありましたが、現在業態数の規定はありません。
関連記事:ゴーストレストランをフランチャイズで開業すべき理由とは?
「違法ではないのか」と言われる背景には、「専門店」と名乗るお店を複数出店するのは「優良誤認表示」にあたるのではないかという声があります。
「優良誤認表示」とは、商品やサービスにおいて、実際よりも著しく優良であることなどを示して、一般消費者を誤導する表示を指し、景品表示法5条1号で禁止されています。
フードデリバリーにおいて、「オムライス専門店」や「ハンバーグ専門店」のようにジャンルを絞って出店することはよくあります。
しかし、「専門店」という言葉は、お店のイメージを上げ、消費者は専門店としての商品の質を期待します。そのため、実際に届いた商品が、想像していたものよりも明らかに見劣りする場合、お客さんは商品の質に対して、失望や不満を感じることがあります。
これまで「優良誤認表示」によってゴーストレストランが取り締まれた事例はありませんが、ゴーストレストランを運営する際には、アプリの商品の表示と実際に届く商品の間に、見た目や質に大きな違いがないよう気をつける必要があります。
優良誤認
「商品・サービスの品質を、実際よりも優れていると偽って宣伝したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に優れているわけではないのに、あたかも優れているかのように偽って宣伝する行為が優良誤認表示に該当します。」
引用:「優良誤認とは」消費者庁HP
Twitterなどの口コミを見てみると、ゴーストレストランを利用したユーザーからは「アプリ上の写真よりも大きく見劣りする料理が届いた」というような、ネガティブな感想がよく見受けられます。
美味しい料理と安心して利用できる一定のホスピタリティが求められるのは、通常の飲食店と同じことと言えるでしょう。
ゴーストレストランの不衛生な調理環境がネット上で報告されていることで、ゴーストレストランに対する印象は一部で悪化しています。
飲食店として、食品の衛生管理、食品の安全性の確保、施設の衛生管理など、様々な点で食品衛生法の規定に従うことが必要です。適切な衛生管理計画を策定し、食品衛生法に基づく適切な食品衛生管理を行いましょう。
複数の業態を扱うことの多いゴーストレストランでは、販売するメニューによっては、別途許可が必要な場合があります。
例えば、あらかじめ作ったクッキーやパンなどを販売する場合は、菓子製造業の許可が必要になります。他にも、作ったお弁当やお惣菜を他店に卸す場合は、そうざい製造業の許可が必要となります。
営業許可の範囲内で、できるものなのかわからない場合は、保健所に相談することをお勧めします。
さて、ここまでゴーストレストランの違法性について触れてきましたが、次はメリットとなる側面もお伝えします。
■ 初期費用を安く抑えられる
フードデリバリー専業となるゴーストレストランでは、外観や内装などを必要以上に飾る必要がありません。そのため、通常の飲食店では数百万円単位で発生する施工費用が大幅に節約できます。
フードデリバリー専門ブランドのフランチャイズに加盟する場合は、登録費用などの初期費用が発生しますが、多くのところで導入しやすいよう低額で設定されています。
以上のように、さまざまな面で初期費用を抑えて開業できるのがゴーストレストランの大きなメリットのひとつです。
関連記事:ゴーストレストラン開業にいくらかかる?
■ 家賃を安く抑えられる
ゴーストレストランは、イートインでのサービス提供がなく、調理場のみの環境・設備があれば開業できます。
来店での集客も考える必要がないため、2階や3階などの空中階や人通りの少ない2等立地など賃料の安い物件も視野に入れて場所を選ぶことができます。
家賃を抑えられるのは大きな固定費削減に繋がり、ゴーストレストラン開業において大きなメリットといえるでしょう。家賃は現状のままで新しい販売チャネルを生み出すことができるので、効率よく売上アップが見込めます。
関連記事:東京でゴーストレストランを運営するならここがおすすめ
■ユーザーに利用してもらえる可能性が高くなる
フードデリバリーを展開している飲食店は、複数のブランドに加盟しているケースが少なくありません。いくつものブランドを展開することで、さまざまな層のユーザーへアピールすることができます。
ゴーストレストランは、気軽に誰でも簡単にオープンできるメリットがある反面、粗末な商品が流通してしまうという事態も発生しています。
ただし、これは複数の店舗・ブランドを展開すること自体が問題なのではなく、メニューと同様の料理がしっかりと届けられているかどうかが重要な問題といえます。
これまでゴーストレスランが違法として摘発されるケースはありませんでした。しかし、口コミにあるようなひどいケースが続出すれば、優良誤認に抵触したとして罰が科されることも考えられます。
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がっつりハンバーグは、お腹いっぱいにハンバーグを食べたいという要望に応えて作られた、ボリュームたっぷりのワンディッシュハンバーグプレートのブランドです。
全国各地で人気があり、さらにガッツリ食べたいというお客様に向けた「ダブルハンバーグ弁当」も評判が良いです。
この本部は、「本部が集客をし、ユーザー近くの飲食店がエリア販売店として商品を製造する」という分業制のビジネスモデルを採用しており、既存の飲食店が副業的に売上を上げるのに適したブランドだと言えます。
美と健康 10salad(テンサラダ)は、手軽に調理可能ながらしっかりとしたボリュームと味のサラダを提供し、評価の高い口コミを数多く獲得しています。
器から溢れる野菜がたっぷり盛られたサラダは見栄えもよく、集客に効果的です。ヘルシーな鶏肉をふんだんに使用し、アサイーボウルやバナナジュースも取り揃えるなど健康意識の高い層に強く訴求できるメニューラインナップも魅力です。
テンサラダのフランチャイズは、加盟希望者にとって嬉しい仕組みも整っています。例えば、他業態のブランドを無料で導入できます。
実際に5つ以上のフランチャイズブランドを導入している店舗の7割以上が月商300万を超えているという実績があります。既存店舗がない方向けのサポートもスタートしており、未経験者でも導入しやすいフランチャイズブランドです。
本部の「酒と麺~ときどき中華~」は大阪に店を構える中華料理店。料理人歴25年以上のオーナーが営み、地元で人気のお店で、加盟金、保証金ともに0円です。
圧倒的人気商品は、看板メニューの「麻婆丼」。ピリッと辛いあんに、どっさりと乗った豆腐が食欲をそそります。
このブランドの強みは、その調理工程の簡単さにあります。必要な調理器具は、ガスコンロ、フライパン、フライヤーのみ。調理食材の仕込みをする必要もなく、煮て混ぜるだけで本格的な麻婆豆腐を再現することができます。
料理は5分程度で完成するため、他のブランドとの掛け持ちもできます。容器提供や初期研修もしてくれる安心のブランドです。
ゴーストレストランは合法的に営業しているのに「違法ではないか?」と疑われている理由がおわかりいただけましたでしょうか?
実際の料理よりも見栄えのいい写真をWEB上で使用したり、管理しきれないほどのブランドに加盟するなどの結果が優良誤認という問題として浮き彫りになっています。ゴーストレストランは、厳しいコロナ禍で変容した消費者のニーズに寄り添うことができる新しい飲食業態です。
少子高齢化によって自宅で食事を済ませたい高齢者も増えていきます。そうした時代の流れにも乗って、さらに拡大が見込める市場でもあります。本当にいいものをお客様に提供していくこと。それを守り続けていけば、ゴーストレストラン業界も今以上に支持を集めていけるのではないでしょうか。
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