デリバリー需要の拡大に伴い、ゴーストレストランを開業する人が増えています。
ゴーストレストランは、もともと消費者行動が大きく変化したコロナ禍に注目され始めましたが、今もなお「儲かる飲食形態」として期待されています。
では、なぜゴーストレストランは儲かると思われているのでしょうか?
ゴーストレストランが儲かる5つの理由を解説し、ゴーストレストランが儲からない理由や儲かるために必要なこと、そして実際に成功している店舗事例も紹介いたします。
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※なお、ゴーストレストランに興味のある方、フードデリバリーFCブランドをお探しの方はフリウリにご相談ください。
ゴーストレストランとは客席を持たない、フードデリバリーに特化した新たな飲食形態を指します。
基本的に、Uber Eatsや出前館などのデリバリープラットフォーム上に出店し商品を販売します。
接客が必要なく、調理に集中できるため一人で運営する方も多い業態です。
ゴーストレストランが儲かる主な理由は以下の5つです。
それぞれ解説します。
◉儲かる理由①開店初期費用が安い
ゴーストレストランは、開業するための初期費用が安く抑えられます。
一般的な飲食店の開業は、店舗の外装・内装の工事費用や調理器具や食器などの購入、物件の契約費用など合わせて数百万〜1000万円以上かかります。
しかし、ゴーストレストランは調理場と食材や梱包材などの保管スペースのみでオープンできるので余計な工事費用などがかかりません。
デリバリー専門店であることから空中階や地下などでも開店できるので、物件の契約時にかかる費用も抑えられるでしょう。
また、開店費用が抑えられることで大きな借入をしなくて済み、返済による利益の圧迫も避けられるでしょう。
◉ 儲かる理由②接客の手間がない
ゴーストレストランは顧客を接客する必要がありません。コミュニケーションのあるシーンは主に注文があった料理を作ってデリバリープラットフォームの配達員に渡すときだけです。
接客がないことで料理の研究開発や、大量の注文処理など売上アップへと繋がるアクションに注力できます。
◉ 儲かる理由③スタッフの採用・教育コストを削減できる
前述した通り、ゴーストレストランは接客が不要なのでホールスタッフの採用費・教育費を削減することが可能です。
スタッフの採用にかかる費用や接客に関する教育時間や労力が抑えられる分、料理や集客など売上向上のための取り組みに専念できます。
◉ 儲かる理由④ワンオペ可能
イートインのないゴーストレストランは、ワンオペでも十分に営業可能です。人を雇わないことで人件費や採用活動費なども節約できるので、利益も生み出しやすくなります。
ワンオペ営業は業務を全て自分でこなさなければならない大変さがある反面、やりたいことを率直に実現できます。1人の方が力を発揮しやすいという人にとっては売上をあげやすくなるでしょう。
◉儲かる理由⑤狭いキッチンでも調理可能
ゴーストレストランに、大きくて豪華な設備の整ったキッチンは必要ありません。さらに簡単な調理工程のレシピを考えれば、より狭いスペースでの調理も可能です。
大きなスペースが必要ないため、規模が小さい物件も選べます。通常の飲食店よりも物件の選択肢は広がるでしょう。家賃が安い場所で開業できれば、固定費を大幅に削減できます。
ゴーストレストランは儲かると言われる反面、実は経営が非常に難しいとも言われています。それはなぜでしょうか?
◉「地域の需要に合った業態を見極める必要があある」
ゴーストレストランは開業にあたって立地を選ばないと前述しましたが、大前提として地域の特性・ニーズは把握しておかなければなりません。提供する料理と地域のニーズが合わない場合はそもそも注文が入りづらくなるでしょう。
例えば、高齢者の多い街で、ピザやステーキなど食べ応えやボリュームを売りとした商材で勝負するのは無謀と言えます。
ゴーストキッチンはデリバリーに適した場所に建てられていますが、何をしても儲かるというわけではありません。料理やブランドのジャンルは地域のニーズに沿って最適なものを選びましょう。
◉「天候に左右される」
また、一般的な飲食店以上に集客が天候に左右されてしまうという問題も挙げられます。基本的にゴーストレストランでは、配達にUber Eatsや出前など館の配達代行サービスを利用しますが、天候の悪い日は配達員の数が少なるということが起こります。
台風や大雨、大雪などで配達員が減少すると注文自体を受付できなくなる事態が発生します。そうなると、ゴーストレストランの売上の大幅な減少も免れません。
その他にも、集客手法が限られる点や、デリバリープラットフォームへ支払う高い手数料など、ゴーストレストランが儲かるために乗り越えなければならないハードルはたくさんあります。
ゴーストレストランは参入しやすいものの、成功への道のりは簡単ではないということです。「興味はあるけど不安・・・」という方は、huriuri(フリウリ)で提供しているゴーストレストランの運営に関する無料相談などサポートサービスなどもあるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
ゴーストレストランで儲かるために、具体的にどのようなアクションを起こせばよいのでしょうか?ここでは、5つの方法をお伝えします。
◉メニューページの最適化
UberEatsや出前館などのデリバリープラットフォームには登録するだけでなく、集客のためにしっかりと活用しましょう。
デリバリーを利用するとき、多くの人がアプリを使います。さらにゴーストレストランの場合、リアルの店舗がないため、顧客への露出は自社WEBもしくはデリバリープラットフォームに限られます。
登録するだけでなく、多くのデリバリーブランドに埋もれないキャッチーなアイディアの料理や食欲をそそる写真を掲載するなど、顧客の興味を惹く工夫を心がけましょう。
◉UberEats、出前館での自社配送(手数料が20%ほど安くなる)
デリバリープラットフォームの最も大きなネックは、手数料の高さです。アプリへの掲載や宅配を委託できる代わりに、売上の大体35%をデリバリープラットフォームに支払わなければなりません。
そこで、手数料を節約するための方法として自社配送を導入するのもひとつの手段です。UberEatsや出前館などでは店舗にあった配達方法が選択できます。
例えば、アプリに店舗情報や商品の掲載をして、配送を自社で賄えば手数料が約20%安くなります。
当然、自社配送にすれば宅配するための人員が必要となります。デリバリープラットフォームに全て委託した場合と、自社配送を導入した場合にかかる費用がどれぐらいになるのかを試算し、比較した上で決断しましょう。
◉ 競合調査
自社と同じジャンルのゴーストレストランは必ず調査しておくことをおすすめします。料理内容、価格、写真の見せ方、キャンペーン情報などを洗い出し、他社にはない魅力的な提案方法を考えて実践していくことが大切です。
◉魅力的な商品
未経験者でも開業しやすいゴーストレストランだからこそ、美味しい料理を開発し、提供するという飲食店で最も基本的なことを忘れてはなりません。
味はもちろん見た目にもこだわり、開封したときの驚き・エンターテインメント性も含めて考えていくこと。
また、デリバリーはイートインと違って調理直後に食べられるわけではなく、食事までタイムラグが発生します。配達後の料理がどのような状態になっているのかを予測しながらレシピを考えることも大切です。
◉フランチャイズへの加盟
フードデリバリーのフランチャイズ加盟は、ブランド力を受け継いで集客に活かせたり、未経験者でも安心して営業するためのサポートがあるなど、メリットが多数あります。
フランチャイズ本部は複数店舗の運営を見ているため、成功ノウハウを蓄積しています。開業前の準備だけでなく、売上アップのための相談なども受け付けてくれるところが多いので、心強いパートナーとして一緒に歩んでいけるでしょう。
実際に高い売上実績を誇るゴーストレストランの事例を紹介します。今回取り上げる「GRIT TODAY(グリットトゥデイ)」は、恵比寿という激戦区において月商300万円という売上を記録したサラダボウル専門店です。
創業当初は直営店のみでゴーストレストランを運営されていましたが、直営店の成功により、今では東京を中心に50店舗が加盟するフランチャイズ本部になりました。このブランドを運営する株式会社グッドフードデザインの末永さんは、グリットトゥデイをスタートしたきっかけを下記のように語ります。
新型コロナウイルスが本格化してからは健康志向に注目される方も増加してきたので、サラダに特化したフードデリバリーブランドの開発を進めることになりました。コロナの影響で外食する人が減少して飲食業界が苦境に立たされている反面、ウイルスに負けない身体作りや運動不足解消を兼ねたダイエットなど健康志向の人が増えたという一面もあります。
グリットトゥデイはそのプラスの面に着目して見事に成功を勝ち取ったデリバリーブランドと言ってよいでしょう。人気の秘訣は、商品の特徴とオペレーションにあります。グリットトゥデイのサラダボウルは、具材は細かくカットせずにそのままの形で楽しめるように盛り付けられています。野菜など本来の食感や味わいで楽しむことができると好評で、女性だけでなく男性客からの支持も高まっています。
調理時間はひとつのサラダボウルにつき2〜3分と非常に短く、誰でも作れる簡単なオペレーションで加盟しやすいという点も、店舗数を増やしている大きな要因です。高い集客力と加盟店を着実に増やしている背景には、本部の強いマーケティング力とサポート力があります。
弊社はマーケティング力に自信があります。デリバリービジネスの成功には、マーケティング知識と広告運用スキルが必須と考えており、 私たちはITビジネスに長けた経営者やマーケティングの専門家によるチームで運営しているため、高いレベルで、デリバリーサービスの運用が可能です。
サポートは加盟店ごとに専属スタッフが担当としてつき、最低でも月に1回のミーティングを行うとしています。形式上のサポートではなく、加盟店が直面している問題を一緒に解決しているからこそ着実な売上が上げられているのでしょう。
グリットトゥデイはさらに今後も積極的に動いていく姿勢を見せています。
加盟店数が毎月増えている状況ではありますが、GRIT TODAYはまだまだ認知度が低いため、今後はPRも含めたブランドのメディア露出を図り、加盟店様にプラスになる事に力を入れていきたいです。
(略)
PRの一環でもありますが、主要都市等にブランドイメージとなるようなリアル店舗も出せればと考 えています。弊社としては新ブランドも増やしながら全国で加盟店数2000、3000店と増やしていきたいと思っています。
これからゴーストレストランを始めようとしている方は、グリットトゥデイの動向に注目してみてはいかがでしょうか。
ゴーストレストランは開業費用や人件費、家賃などの固定費が節約できて利益を生み出しやすい反面、地域のニーズに合ったジャンルの選択や天候不順の影響、高い手数料問題など障壁もさまざまあります。しかし、自社配送の導入や、魅力的な商品開発、フランチャイズ加盟など工夫や努力を継続していけばきっと道は開けるはずです。
ゴーストレストランで儲けることができれば、厳しいコロナ禍でも生き抜いていけるでしょう。これからも飲食業界でチャレンジしていきたいという方は、ゴーストレストランの開業を検討してみてはいかがでしょうか。
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